ぬか床の守備範囲は広い。
きゅうりや大根、茄子といった定番から、ブロッコリーやカリフラワー、アスパラガス、果てはじゃがいもや里芋、筍、昆布まで、なんだって漬けられる。
季節の旬の野菜がもつ本来のうまみ、ぬか床との競演によって生まれる、馥郁(ふくいく)たる香り――ぬか漬けならこうしたものが心ゆくまで堪能できるのだ。
ぬか漬け春夏秋冬
野菜によって、漬け方は変わる
ただし、野菜によってはそのまま漬けられないものもある。塩もみしたり茹でたりといった下処理が必要なケースだ。
ということで、さまざまな野菜の下処理の仕方を次の記事にてご紹介。
どの野菜もぬか床を通過すると、ぐっとうまくなるから不思議だ。
1枚の絵が千の言葉に匹敵するように、ぬか漬け一切れのうまさを言葉で正確に伝えることは困難。いろいろな野菜をぬか床に仕込んで、自分の舌でそれぞれの滋味をたしかめてみてほしい。